【探究学習】わたしとあなたを知る「チームビルディング」
1学年の阿賀町さいこうプロジェクト(総合的な探究の時間)では、多様な人と協働しながら創造する感覚やスキルを身につける「チームビルディング」の授業を実施しました。
第1回目の授業は偏愛マップづくり
偏愛マップとは、自分の好きなものや興味のあるものを1枚の紙にまとめる自己理解・他者理解の方法です。
生徒は2人1組になってインタビューをしながら偏愛マップをつくりました。
「えー!そんなもの好きだったの?!」
「めっちゃインタビュー上手だね!」
1人では気づけない“わたし“にインタビューでたどり着いている生徒たちの姿が多く見られ、聞いている大人たちも楽しく、発見のある時間となりました。
第2回目の授業はタンキュウアバターづくり
タンキュウアバターとは、アバターという自分の分身となるキャラクターで、今回生徒たちは「探究でなりたい自分」をアバターで表現しました。
アバターづくりで大活躍するのはiPad。
阿賀黎明高校では生徒1人1台iPadが配布されており、生徒それぞれでiPadを操作してアバターをつくりました。
アバターづくりで参考にするのは、第1回目の授業でつくった偏愛マップです。
「寝るのが好きだから、睡眠スキル高くしよう!」
「片付けが苦手だけど、いっそのこと苦手なのを個性にしちゃおう!」
得意も苦手もまるっと“わたし”。隣の人と話をしながら、中身も見た目も個性的なアバターができあがりました。
第3回目の授業は新聞タワーづくり
今までの2回の授業で知ったわたしとあなたを踏まえて、チームで一つの新聞タワーをつくる体験をします。
生徒たちに渡されたのは、1日分の新聞とテーブルの短い方1辺分のマスキングテープ。生徒たちは3チームに分かれてアイデアを出し合いながら手を動かしました。
とりあえずみんなで新聞を丸め、細い棒をつくってみたり、
手を動かすよりまずは頭でしょうと作戦会議をはじめたり、
「うーん、どうしようかー」ととりあえず新聞を手に机を囲んでみたり、
チームそれぞれのスタートダッシュを切りました。
「残り10分です!」
制限時間20分が迫るにつれ、生徒たちの動きもスピードアップ!
こちらのチームは折り紙の得意な生徒が「箱を土台にしたら安定しそう!」と言って、ラストスパート。
別のチームは「細い棒がポイントかもしれない」と気づいて、棒を立てる班・つくる班に分かれてラストスパート。
もう一つのチームは「天井まで届いたら倒れなそうじゃない?笑」と言って、とにかく高く伸ばしてラストスパート。
厳正な審査の結果、最後までタワーが立ち続けていたチームが優勝!
タワーづくりをどっぷり楽しんだあとは、しっかり個人・チームでふりかえりをします。
「メンバーそれぞれの考えを共有しながら、同じゴールに向かってタワーをつくることができた」
「タワーの土台がしっかりすると高く立つことがわかった」
わたしとあなたが一緒につくるからこそ気づくことや面白いことを生徒それぞれの感性で受け取ってくれた充実した時間となりました。