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【学校行事】人権教育講演会を開催しました

9月10日(火)「新潟水俣病に対する偏見や差別」と題して、新潟水俣病資料館長の藤田 様からご講演をいただきました。

地域を学びの場として活動する生徒達にとって、また県外出身の生徒達にとって新潟水俣病について学ぶことはとても意義深いことだと思います。

(参考)新潟水俣病のあらまし

藤田様からは、新潟水俣病について、歴史的な流れに沿って現在の状況に至るまで、スライドを使ってわかりやすく説明していただきました。
今もなお、患者の方々への差別・偏見があり、裁判も係争中であることを知り、生徒達は一層身近な問題として考えてくれたのではないかと思っています。

講師の藤田館長 様
地元生も県外生もみんな真剣に聞き入っていました

以下は生徒の感想です。
・ お金のために人々の心情がいろんな方向にうごめくことが、人間だなと思いました。新潟に来るまでは、教科書で習った程度だったので、すごく身近に感じることができました。
・ 水俣病になりたくてなった人は一人もいないのに、なぜ差別は今も消えないのかと思いました。病気になっただけで会社を解雇されたり、お金目当てだと言われたり、苦しい思いをしている人が沢山いるのだとわかりました。早く差別がなくなればいいと思います。
・ 昔のことだからもう新潟水俣病の人はいないのではないかと思っていましたが、未だ苦しんでいる人がいて、裁判も続いていることを知りました。これからも差別をしないために学習を続けていきたいと思います。

患者の皆さんは、自身には何の落ち度もないのに突然健康被害を受けた方々です。病気で健康を奪われたうえ、偏見や差別で心も傷つけられました。偏見や差別を解消し、患者の皆さんが過ごしやすい環境としていくためにも正しい新潟水俣病の理解が必要だと強く感じました。

生徒達には、差別や偏見にとらわれることなく、一人ひとりができることから行動を起こしてほしいと強く願っています。
教職員も生徒と一緒になってこの問題の解決のために考え、行動していきたいと思っています。

阿賀黎明高校は人権尊重の精神に基づき、一人一人の個性や多様性を認め合い、自他の人権を守る行動力の育成を図る人権教育を推進します。